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花博自然環境助成事業

平成29年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 屋久島・ヤクタネゴヨウ調査隊〔鹿児島県〕
事業名 ヤクタネゴヨウの調査研究と成果発表シンポジウム開催
事業の実施場所 屋久島及び種子島
事業の実施期間 今回計画:平成29年4月~平成30年2月
(全体計画:平成年月~平成年月)
事業の概要 絶滅危惧種の五葉松。ヤクタネゴヨウの自生地での全木調査を行い、これまで二千本の正確な位置と個体データを把握した。2017年にはすべての調査を終え、民・官・学の協働で取り組まれた成果発表のシンポジウムを開催する。
成果の要約

1999年9月より18年間に渡りヤクタネゴヨウの自生地分布調査を続けてきたが、今年度、全ての生木の調査を完遂するに至った。屋久島では主な自生地の4地域において2,517本を踏査、記録し18年間に及ぶ調査が集大成された。種子島ではまだわずかながら未調査地が残存しているがこれは次年度完了させる。これが実現するとヤクタネゴヨウの二つの島に残るすべての生存木が記録されことになる。屋久島では今年度行った集中的な調査で全木調査を完遂させると同時に記念シンポジウムを開催した。シンポジウムではヤクタネゴヨウの生態と保全に関するあらゆる取り組みを紹介しこの絶滅危惧種を未来へ受け継ぐための今後の課題と展望が議論された。調査研究の成果と松枯れ対策、そして調査隊の調査活動を各自生地の特色や周辺の生態系を含むヤクタネゴヨウがどのような環境で生きているかを多くの映像を用いて詳細に報告した。調査回数162回、調査参加者延べ1071名、確認個体数2517本が得られた成果である。