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花博自然環境助成事業

令和7年度助成事業 成果概要の報告

    
団体名(所在地) 一般社団法人自然再生と自然保護区のための基金〔奈良県〕
事業名 谷まるごと里のいきもの自然保護区プロジェクト
申請事業の概要 当該地域で4年前から確認できなくなっている絶滅危惧種タガメ等の希少な水生生物の生息適地を拡大するため放棄水田を湿地化する取組みを加速する。また、これらの主な生息地と思われる近隣の営農田において、地元農家と共同で都市住民向けの生物調査イベントを行うことにより水田の生物多様性と維持を訴える。
事業の実施場所 奈良市阪原町25-1(奈良市青少年野外活動センター隣接地)
事業の実施期間 令和7年4月1日 ~ 令和8年3月29日
成果の要約

① 放棄水田の湿地化とドジョウ生息地拡大

<絶滅しつつあるタガメの餌生物(ドジョウ)の生息面積が増加>
放棄水田の湿地化について、今年度は50㎡程度にとどまる見込み(目標250㎡)。
予定していた作業イベント日が雨天順延または中止に加え、物価高等による参加者減のため。
6月2日に最上流の池の水位低下を確認、モリアオガエル産卵に懸念あり。
10月4日に生物モニタリングを実施、ドジョウ生息面積は250㎡→1200㎡へと拡大。湿地化作業は順調ではなかった一方、ドジョウは自ら遡上して生息域を拡大した(標高差12m、距離75mを遡上した)。
2月21-22日に鳥類調査により20種の生息を確認(絶滅危惧種など2種、特定外来生物1種を含)、やぶを湿地に再生したことによる影響を調査した。谷内部にやぶだけでなく水域・森林がセットとして保全されたことで多様性が保たれているとのこと。
イベントや郊外学習指導により、減少する絶滅危惧種に対するアクションについて学習する機会を年間273名に提供できた(目標年間250名)。

② 当該地の(水田の)生物多様性が明らかになる

大型排水路(つゆ)のある営農田にて水生生物調査を実施、年間35種類(夏季22種、秋季27種、レッドデータリスト掲載種11種、特定外来生物2種)を記録。奈良盆地における同様の水田と比較すると2~3倍の多様性を確認。

③ 地域内外の人に当該地の生物多様性が認知される

<地域に水田の生物多様性保全機能をPR>
奈良市青少年野外活動センターに活動紹介のためのポスターを展示。地元産米袋を製版(もりのみずホタル米)、10kg袋200枚を印刷・配布。地元団体が増刷200枚を決定。地域の収穫祭コスモス祭(地域にお住まいの方々を中心に約500名が来場)にて出展し、成果を報告できた。

2026年3月1日畔の補強作業2.JPG 2025年6月20日夜の水田調査1.jpg 2025年10月4日生物調査.JPG 2026年1月21-22鳥類調査3.jpg 2025年11月2日つゆ大調査2.JPG