令和6年度助成事業 成果概要の報告
団体名(所在地) | 特定非営利活動法人LEAF26〔宮城県〕 |
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事業名 | 「椿の路」とOECM共生活動を結ぶ地域支援事業 |
申請事業の概要 | 地域や教育現場でのSDGsの理解は進んできているものの、気候変化が著しく、現状に順応できていない。私達のできる地域活動の在り方として、COP10NAGOYAで日本が呼び掛けたOECMの考えをベースとした、自然と人間の共生を楽しめる活動を身近な地域活動として展開する。 |
事業の実施場所 | 宮城県東松島市・松島町 |
事業の実施期間 | 令和6年4月 ~ 令和7年1月 |
成果の要約 | 1, 宮城県の野蒜海岸線の防波堤兼県道緑地帯内の植栽作業は、認可日が8月2日であったことから、猛暑期間を避けて9月8日からの開始となった。現場は、かなり荒廃しており、葛、ススキ等の繁茂域で根の除去作業が必要であり、著しく労務作業が拡大したほか、機材の損傷(草木機械の葉の消耗・破損)等も大きくなった。進捗に時間は費やしたが、多くの理解者の基に計画の通り整備が出来た。作業期間は、当初見込みより40日程遅延したため播種作業は3月以降とした。 2, survive pot(孟宗竹)による播種工程では、播種後の除草作業における苗の誤伐損傷を防ぐ効果も確認され損傷率を軽減できる成果が検証できた。 3, 松島町第二小学校4年生を対象とした、自然探検学習では、地域環境学習や植物の癒し効果、水の大切さ、命の尊さ、地球温暖化防止の必要性などを生徒間で学び会える機会となった。12月の生徒の発表会では、個性ある観察力や調査資料の添付も含め、目を輝かせて自信たっぷりにスライドを説明している姿は誇らしかった。後日、生徒全員から法人宛への感謝や感想の手紙が頂けられた他、学校のHPに活動内容が掲載され、学校や教育委員会からも感謝される活動となった。また、国際花と緑の博覧会記念協会助成金事業で、学校等の「椿の路」事業参加記念として植樹された椿の管理作業も進み、播種してから5年目のヤブツバキが蕾を付け、3月には初めての開花が見られることはとても誇らしく思える。 4, 当初予定していた生徒さんとの播種催事は、PTA活動の中で実施していく方向で学校側とも協議している。子供たちは大いに期待しているようだ。 5, 管理圃場では、地域の自然調査と現状を確認しながら、野鳥が好む樹種の育成を進めるための苗床整備や調査を開始した。 6, 新しい環境支援の在り方・考え方を基軸に、30by30団体、ESD支援地域団体として身近に出来ることから取り組んできた行動がようやく、理解されてきている感がある。被災地におけるECO-ⅮRRの考え方と必要性からOECMの基本的な行動指針・取り組みについては、地域住民を主体に、行政や大学・企業も含めた協議・共同体で構築できるよう努力している。 |