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花博自然環境助成事業

令和6年度助成事業 成果概要の報告

    
団体名(所在地) 特定非営利活動法人自然環境ネットワーク射水市・ビオトープ協会〔富山県〕
事業名 生物多様性保存型里山ビオトープの形成に関する事業
申請事業の概要 原生的自然は少ないが、里山的自然が多く残る射水市において生物多様性・生態系の理念を啓発し、地域在来の動植物・気象動植物・絶滅危惧種の保存を図るとともに過疎化の進行による里山衰退を防ぎ地域の活性化を図る。 本来射水丘陵に生息していたホクリクサンショウウオ(環境省レッドデータリストⅠ類B)等の保存を図る。
事業の実施場所 富山県射水市入会地(射水市南部丘陵の里山地域)
事業の実施期間 令和6年4月1日 ~ 令和7年2月28日
成果の要約

約0.8haの生物多様性保存型里山ビオトープを造成した。
    A 植物相豊かな森の造成(侵入竹を除去し広葉樹の森に移行)
     侵入竹約250本伐採・チップ化  地域在来種の広葉樹の植樹約100本。
      ※侵入竹を伐採し建設機械を使用し根等を除去し堆肥を使用し客土を実施した。 
    B 地域在来動物や希少生物(両生類や昆虫類等)の産卵場所の造成。
山中の休耕田を活用し年中水を湛えるビオトープ池1ヶ所・水路等を造成した。
    C 山林作業の安全講習・自然観察会・自然環境セミナー等を開催し
     子どもからシニア世代までに幅広く里山の役割や生物多様性の理念
の普及を図ることができた。
※造成したビオトープ池や周辺のビオトープ等に多数の両生類等が自然産卵した。
※当協会は動物の放流や移入は行わず周辺からの自然呼び込みを基本としている。
事業の成果
・両生類や昆虫類等の産卵用の水路・池・ワンドの造成1箇所
・上記の周辺の客土200㎡造成 
・昆虫の餌となる広葉樹等の食樹を中心に100本の植栽(地域在来種)
・侵入竹伐採・チップ化役250本
・生徒・学生・市民を対象に自然観察会・里山体験会・セミナー18回開催 
●地域在来・絶滅危惧種の両生類の自然産卵を実現した。
特に両生類に関して下記の成果をあげた。
        記
富山県で確認されている両生類 19種(在来種16・外来種3) 
◎射水南部丘陵で確認  ☆造成したビオトープで産卵確認       
有尾6種 ◎☆アカハライモリ (準絶滅危惧種)
         ◎☆クロサンショウウオ  (準絶滅危惧種)       
             ◎☆ホクリクサンショウウオ(絶滅危惧Ⅰa類)
       ハクバサンショウウオ 
※渓流(流水)系で里山には生息しない
        ハコネサンショウウオ 
※渓流(流水)系で里山には生息しない
      ◎ ヒダサンショウウオ
       無尾目13種 ◎☆アズマヒキガエル 
     ナガレヒキガエル 
      ◎☆二ホンアマガエル
       ◎☆モリアオガエル
       ◎ シュレーゲルアオガエル
        カジカガエル    
 ※渓流(流水)系で里山には生息しない
        二ホンアカガエル
      ◎☆ヤマアカガエル
         タゴガエル

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