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花博自然環境助成事業

令和6年度助成事業 成果概要の報告

    
団体名(所在地) 源氏藤袴会〔京都府〕
事業名 京都自生種の藤袴を保全育成し環境保全活動を推進する
申請事業の概要 令和2年から令和4年貴協会の助成を受け絶滅寸前種の京都藤袴を保全育成してきました。成果は大きく令和2年度京都市から京の生きもの・文化協働再生プロジェクトの第24号認定 令和3年度は京都環境賞 奨励賞で環境と調和した持続可能な社会への貢献が認知された。
事業の実施場所 京都御苑東側地域 (革堂・下御霊神社・寺町通り・河原町丸太町北西交差点・歴史資料館・御所南小学校、御所東小学校・高倉小学校・京極小学校・御所東学童保育所・興聖寺・報恩寺・新島旧邸・同志社校友会新島会館・洛陽教会・同心児童館本館と分室・上京児童館・頼山陽旧跡保存会山紫水明処・梨木神社・護王神社・菅原院天満宮神社・厳島神社・白雲神社・宗像神社・盧山寺・清荒神護浄院・頼山陽邸・福長神社・尊陽院・御池創生館〔高齢サポート御池・おいけあした保育園・京都市立御池中学校〕・竹間公園愛護協会・京都ハリストス正教会・地域育
事業の実施期間 4月 冬越し鉢の土入れ替えと手入れ、道具、皿、鉢の手入れ
5月 挿し芽用・定植の準備始める。さし芽用具・挿し芽用土購入準備、冬越し鉢の整理若芽をさし芽用に育て利用する。
6月 定植作業準備と定植を始める、腐葉土の手入れ、土の購入 鉢と皿の洗浄各1000個さし芽の、見守り、希望育成団体へのさし芽配布・運搬
7月 本格的定植始まる。鉢植え目標1000鉢・地域内地植40カ所・地域内育成者・団体300鉢毎日祭り開催時迄、朝夕の水やり始まる。温度が30度超える場合は朝と夕方の2回散水を10月まで続ける。御所南小学校の3年生児童全員170人の児童、京極小学校10鉢の定植鉢配布他同心児童館分館、本館・御池あした保育園、くろ谷幼稚園児童、各20鉢と定植作業の指導実施する。御所東小学校・御所東学童保育所に定植鉢40鉢、下御霊神社50鉢 育成学級児童高倉小学校20鉢、御池中学校30鉢を指導して一緒に定植をした。おいけあした保育園に御池老人支援センター分含めて20鉢を搬入、スタンプラリ―会場と藤袴湯協力のお風呂屋さんで育成希望の所へ60鉢搬入した。
8月 地域内芽渡しの育成者見守り活動と育成指導・育成不良の手当、歴史資料館80鉢の育成、各育成希望個人へ定植鉢搬入、鉢支柱たて・薬と栄養剤散布・台風対策・見守り・害虫対策・育成不良鉢の手入れ、鉢直し 支柱立て 薬栄養剤 鉢の入れ替え 差し替え
9月 チラシ・ポスター完成・チラシ配布、ポスター掲示依頼・公衆浴場の藤袴湯依頼・道路許可申請、イベント・ワークショップ責任者との内容打合せ会議
10月各スタンプラリー会場へ鉢、スタンプラリ―帳・印判・本会印刷物届、祭要員ボラティアの募集、展示鉢の移動、メイン会場でののぼり、寺町通の祭り街灯旗の設置、まつり会場の受付、各売店作り藤袴の展示会場作り、藤袴のスポット展示作り、藤袴祭り4日間実施 終了後のかたずけ鉢の回収移動約10日間また関係団体取り組みの企画、藤袴サミット、くろ谷ツアー、高瀬川舟祭りに協力共働した。
11月 各所まつり終了の挨拶廻り、育成者へ藤袴根渡し 冬越し準備を始める。すべての花を切り葉茎・花に分け乾燥約2000鉢分12月中頃まで実施、用途に応じて活用するグッツ作り~今年は大原野藤袴会解散、深草藤袴会縮小の為多くの花鉢を受け継ぎ、また契約農家も育成の軌道に乗り予想以上の収獲となり合わせて2000キロとなった。
12月 乾かした花・茎・葉での匂袋・入浴剤は障害者施設に依頼・その他グッツ製品つくりは本会がした。
成果の要約

1本会事業成果

・今年度は本会活動の10周年を迎えたこともあり活動運営体としての転換期を迎えた。結果会継続と発展を目指すためNPO法人を目指すことに運営委員の賛同を得た。また、令和6年度の重点活動として取り組んだ障害者施設の連携は更に強固なものとなり製品づくりを依頼しているひまわりは製品の価値を上げるため包装のラベル等にアイデアを提供し実現に努力してくれた。また、育成小・中学校のなかで育成学級のある2校の生徒6人と15人に本人たちの育成鉢を指導して育ててもらい祭りにメイン会場とサミットが開催された梅小路公園朱雀の庭に展示してもらった。そのうちの中学生が祭りの藤袴コンクールで大賞を取る快挙をして周りの人々を驚かせた。その他10周年特別企画として全盲の琴奏者に演奏を依頼して参加者に感銘を与えた。多くの障害児者が祭りに参加して楽しんでもらい賑わいの町づくりに大きな成果を得ることが出来た。また、育成や匂袋、入浴剤を依頼している障害者施設や育成学級の生徒、琴奏者岡田多栄子氏が代表を務めている視覚障害者施設と沢山の人の参加があり今年の重点活動の障害児者の祭り参加は達成できた。

・マスコミ関係の評価 本会の活動は年々マスコミ関係者の話題となってきており多くの取材を受けてきた。令和6年度は令和6年8月 京阪電鉄の京阪グループお出かけ情報誌16万部配布の8月号に掲載された。

令和6年9月18日 JR東海の「そうだ京都、行こう」のWEBサイトに9月18日夕刻~掲載

その他京都新聞、NHKラジオ放送や小規模雑誌社3ヵ所の取材を受けた。

2環境保全への効果

・昨年に続き今年も地球温暖化の現象が著しく市内育成団体はどこも難儀している。例年藤袴の成長と共に訪れる蝶も激減みんなのお目当てアサギマダラは例年の10分の1に減っていたとのことである。その影響もあり先輩藤袴の大原野会が終了宣言し頼りの深草藤袴会と水尾の会が縮小宣言をして市内藤袴の育成に大きな打撃となっているが新たに誕生した嵐電プロジェクト、竹間愛護協会、出雲の阿国の会が元気に活動し、本会も従来に増して育成者と藤袴の拡大並びに環境にやさしい藤袴製品の開発販売を取り組み環境保全に貢献した。

・昨年依頼した府立桂高校藤袴のウイルス対策に対処するため強い苗の研究は試験的には成功しており実践での活用が待たれる。

・日照りの対応策として本会育成地の革堂行願寺に井戸水を引くことを計画したがお寺の許可を得ることが出来ず一時中止し代わりに府下の農家と契約して苗木の確保と育成鉢の補完をした。


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