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花博自然環境助成事業

令和4年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 源氏藤袴会〔京都府〕
事業名 藤袴香る歴史・文化・伝統の町づくり「藤袴祭」
事業の実施場所 京都御苑東側周辺地域、寺町通(御所東ロード~二条間)、革堂行願寺、下御霊神社、冷泉家、各スタンプラリ―会場
事業の実施期間 今回計画 :令和4年4月~令和5年2月 (助成対象期間) (全体計画:令和4年4月~令和5年3月)
事業の概要 準絶滅危惧種であり京都在来種藤袴を地域内外にその魅力と共に京都の歴史・文化・伝統を伝承し藤袴の効能を研究・効用を調査。保全育成者の参加を呼掛け育成活動を推進し5月~11月まで育成作業。地域育成者の藤袴鉢を展示しこの花の香りを誘う賑わいの町を創り地域活性化を図る藤袴祭を10月第2週金~月の4日間開催。
成果の要約

1.育成のところでは春に京都市環境賞の奨励賞を受賞したことにより環境団体の關係性が出てきたことが大きくなった。その一つの新日本製薬会社の社長さんが令和4年9月の京都新聞コラムに本会の藤袴祭開催の紹介を書いてくれたことまた今年から脱炭素を目指す京都KES環境機構自らが後援申し出をしてくれたこと。村田機械がいままで環境への取組として園芸種の藤袴を育成してきたが本会の自生種の藤袴の苗が欲しいのと育成の指導をしてほしいと依頼があり実施した祭りには多くの職員が参加してくれたこと。

2.祭のところでは寺町商店がチラシ広告に予想以上の協力をしてくれたこと。ポスター掲示、チラシの配布に協力をしてくれたこと、冷泉家が文化講演会に積極的にかかわってくれたこと、各スタンプラリー会場主、協力団体に祭り時の茶席に招待した所多くの方々が出席激励に来てくれ今までにない連携を強めることが出来た。今年初参加のスタンプラリ―会場、京都ハリストス正教会が積極的に教会内で30鉢育成し祭り時は独自に「藤袴の夕べ」の取組を開催したこと、来年度から環境書京都御苑事務所が閑院宮をスタンプラリ―会場として参加の約束をしてくれたこと。

3.長年育成に参加してくれた御所南小学校は3年児童全員146人が各自育成の鉢を祭り時下御霊神社の拝殿周囲に飾り地元の人を喜ばせ盛り上がりを見せた。例年はここで終了としたが今年は初めて自分たちの花を切り乾燥させて本会メンバーの指導で折り紙、千代紙で自分の匂袋を作った。子供たちは大喜びで自分が育てた花の香りを慈しんだ。

4.令和4年9月にはタキイ種苗が月刊誌「はなとやさい」に源氏藤袴会の活動を特集として掲載してくれたこと、この月刊誌はタキイ種苗の全国会員20,000人に配送されるとのことであった。その月刊誌を読んだ静岡県、滋賀県から藤袴について問い合わせが来た。

5, 将来的京都市全域に藤袴を植栽し、京都市を香りで包み蝶々が乱舞する京都秋の風物詩を創るため思いを同じにする関係団体の協力共働の連携は重要である。今年は「阿国の会」会長の要望を受け入れて東山区四条大橋東側に立つ阿国像の周囲に藤袴の鉢を貸し出した。

来年は自分達で育成した鉢を置きたいということで藤袴東山プロジェクトを立上した。もう一つは(中心メンバーが本会とつながり深い昨年発足した嵐山嵐電プロジェクトの会である。ここは育成の中心を立命館大学の農場に置き地域の人と一緒に育成し四条大宮から嵐山の嵐電各駅に藤袴鉢を飾ったり御室小学校や聾唖学校で育成指導の活動を展開している。来年はこの三者で連絡会を作り互いの情報交換交流をしてお互いの活動に資していく

6.藤袴祭に藤袴湯を提供してくれる公衆浴場の役割は大きい。藤袴の特性は本会が藤袴の調査研究分析を依頼している近畿大学農学部名誉教授 駒井功一郎先生によると「フジバカマは良質な芳香性、皮膚保湿活性,抗菌活性などの特性に注目して活用すべき。」ということで現代でも日常生活に利用できる製品づくりが出来る。天然由来の製品であるから川を汚さない海を汚さない自然環境に貢献する製品である。藤袴湯はまさに天然由来の製品利用の体験である。入浴者からは心地よさと爽快さに好評を得ている。次年度は更に浴場の拡大を数カ所する。参考に日本で最初に取り組んだ玉の湯店主の感想を添付する。

7.次年度は多くの人に藤袴の特性と利用について知ってもらうため近畿大学農学部名誉教授 駒井功一郎先生の講演会を開催する。

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