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花博自然環境助成事業

令和4年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 特定非営利活動法人パワーアップ支援室〔岩手県〕
事業名 心を支え風化を防ぐ花の防潮堤醸成プロジェクト(続)
事業の実施場所 岩手県大船渡市三陸町越喜来
事業の実施期間 今回計画 :令和4年4月~令和4年10月 (助成対象期間) (全体計画:令和3年4月~令和5年10月)
事業の概要 岩手県大船渡市三陸町越喜来地区において、令和3年度に開設した花壇の増設と交流スペースの新設により、東日本大震災の後世への継承と記憶の風化の歯止め、人的交流機会の増加による心の復興の促進と交流の場の醸成の効果を高めることを目指す事業を行います。
成果の要約

(1)活動人数  事業期間内のべ416 名

(2)活動日数  事業期間内のべ181 日

(3)実施スケジュール

4 月~(以降、適宜。)

・花壇及び植栽におけるデザインの制作、完成。

・備品や消耗品の発注、購入。(以降、適宜。)

・ボランティア保険への加入。

・参加者募集の告知。

4 月下旬~

・花種用ミニビニールハウスの制作、管理。(7月上旬まで。)

・花種の播種および生育管理。(7 月上旬まで。)

・草取り、草刈りなど管理作業。(以降、適宜。)

・花壇枠、花壇域、などの制作や整備。(以降、適宜。)

6 月下旬~

・植栽および生育管理。(以降、適宜。)

11 月~

・花の復興道の制作。

12 月~事業完了

・端材などの型付けおよび運搬。

・完了報告書の作成および完成。

・事業の完了。

令和3年度に道路沿いへの「津波到達地点」「大津波これより先へ」の2つの看板の設置、道路から見える位置には花壇を設置したことで、周辺の地域住民の関心を引き、花壇をきっかけとした被災者同士の交流が見られたことにくわえて、花の復興道をイメージした花壇の増設や、交流スペースの新設により、他地域の被災者や県内外のボランティア、震災に関心のある人など、地域をこえたつながりを深めることにつながりました。

また、既存の花壇や増設する花壇、新設する交流スペースをより見やすく、利用しやすくなるよう、花壇周辺の草取りや草刈り等の環境整備に時間をかけ、内陸に比べると、冬でも積雪が少なく温暖な気候を生かし、当初予定よりも事業期間を延長して、より長く花が咲いているように、植栽する花の種類を秋咲き、冬咲きのパンジーやビオラ等に変更。完成を心待ちにしている地域住民等からの声がけの機会も増え、交流の活発化にもつながりました。

東日本大震災の発災から11 年が過ぎ、まもなく丸12 年を迎えようとしている今でも、ボランティアを継続してくれていることは、本当にありがたく、貴重な存在である、という温かい言葉を地域の方からいただき、この事業の実施により、当法人が目指していた、色鮮やかな花壇や人との交流といった、人の心に残りやすい温かい感情をともなった記憶として、後世への継承と記憶の風化への歯止めの効果を高めることにつながりました。

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