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花博自然環境助成事業

令和4年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 生駒山昆虫観察の会〔奈良県〕
事業名 「生駒山昆虫観察会2022~森の生態を探る」
事業の実施場所 生駒金剛国定公園内 (大阪府・奈良県)
事業の実施期間 今回計画 :令和4年4月~令和5年2月 (助成対象期間)
事業の概要 親子ペアの参加者が、山の中で1泊2日し、生物学者と森の生態系、生き物を観察・採集する催し。参加者は、植物・昆虫の観察、採集を行い、いのちの循環、生き物の生態、体のしくみなどを知る。
成果の要約

夏の観察会として、8月に1泊2日、総参加者37名(親子ペア:18名、単独:19名(大学生1名、高校5名・中学生3名、小学生10名、))にて実施しました。

新型コロナウイルス感染症に警戒し、消毒や換気をはじめ、各場所ではパーティションを設け、就寝部屋は個別に割り当てましたが、残念なことに数名の感染者を出してしまいました。

採集においては、約55種の昆虫が確認でき、その生態や体の仕組みを調べ、発表する中で、生き物への興味や愛着が増し、広く興味を持つ機会となりました。屋外では、どこにどのような生き物が棲息するのか、例えば、砂地の「アリジゴク」やエノキの「タマムシ」、コナラの樹液には甲虫やチョウ、草むらにはカマキリやバッタ、コオロギと、場所と生き物の関係を調査しました。

また、夜間のライトトラップ、ベイトトラップ、樹液トラップで、採れる生き物に違いがあることも理解しました。

屋内では、採集した生き物は、教室で本やスタッフの力を借りて同定し、昆虫が封じられたコパールの研究、針金でのアメンボ工作、昆虫スタンプによるオリジナルのマスク作り、タマムシの翅を樹脂に封じ込めたキーホルダーづくり、標本づくりにも取り組み、大人気でした。また、昆虫食を理解するため、数種準備したコオロギスナックの比較、観察等を行いました。

なお、冬の環境整備は、新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、スタッフのみで規模を縮小し行いました。

新型コロナウイルス感染症により、規制がある中で、本観察会を開催したところ、定員をオーバーする申し込み、遠くからは横浜市からの参加者ありました。

部活などが減り、体を動かす機会も無くなる中での開催は大変喜ばれ、親子参加により、体験や思い出を共有できるものと評価を得ています。リピーター多くも、継続につながる環境教育が出来ました。

また、本会の活動は9年となり、市民科学として、定点観察型の重要なデータを毎年蓄積できています。

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