スキップして本文へ

花博自然環境助成事業

令和4年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 一般社団法人ソーシャルギルド 〔大阪府〕
事業名 耕作放棄地から始める、環境問題を考える拠点づくり
事業の実施場所 (〒586-0085)大阪府河内長野市日野97−1 ならびに周辺の耕作放棄地
事業の実施期間 今回計画 :令和4年4月~令和5年2月 (助成対象期間) (全体計画:令和4年4月~令和5年2月)
事業の概要 大阪府河内長野市で継続している「耕作放棄地の再生活動」を、環境課題を知る契機として提供できるよう、拠点を整備するとともに、地元で活動する団体、学生などとともに農業体験を組み合わせた受け入れプログラムを開発・実践し、学生などの新たな担い手づくりにつなげる。
成果の要約

1.整備作業と「農」の拠点づくり

実施回数:2022年4月〜2023年2月にかけて、のべ18回実施

参加人数:各回5名前後 のべ約90名

月に1-2回のペースで、耕作放棄地となっている活動場所を整備し、野菜づくりや原っぱあそびができる「農の拠点」をつくる活動を継続的に行いました。活動に際しては、樹木医であり、養蜂家でもある山本香代子さんに活動全体の定期的なフォローアップをお願いし、畑づくりのご指導をいただきながら、耕作放棄地が広がっていく背景や、外来種をめぐる環境問題などについての学びの場をもちました。

2.より多様な参加をよびかけるためのイベント実施

地道な整備作業と並行して、本活動が目的としている「地元や、都市近郊から河内長野の放棄地問題にかかわる人を増やす」ための活動の一つとして、農とのふれ合いや、河内地域に魅力を感じていただけるようなイベントを実施しました。

<主な実施イベント>

●タケノコ掘りと現地在住の樹木医によるお話

実施日:2022年5月21日 9:30〜14:00

参加者:未就学児から40代の子育て世代まで 18名

耕作放棄地となっていた竹藪に分け入り、タケノコ堀りと草刈りのワークショップを実施したのち、古い家の瓦を材料として簡易の炊事場を構築。参加者どうしで食事をともにしながら交流を深めました。その後、樹木医・山本香代子さんからお話を伺ったのち、メンバーどうしで「毎日ではなく都市近郊から時々通う形で、どのような整備作業を進めていけるか」について話し合いました。

●「風の道をつくる」草刈りワークショップ

実施日:2022年9月3日 9:00〜12:00、13:00-16:00 (午前・午後で2回実施)

参加者:小学生から70代のシニア世代まで 23名 

(ほか未就学児2名が参加し、見学と原っぱ遊びを実施)

水や空気の循環、菌糸や微生物の働きを重視した環境改善に取り組まれている今西友起さんを講師に招き、フィールドを観察したのちに、風の通り道を作るように草刈りをするというワークショップを実施。遠くは石川県から、近くは徒歩圏内に住まれている親子まで参加者があり、草刈りに悩まされている人が多く、自然と共生した花と緑の環境づくりへのニーズが高いことを窺い知ることができました。

●河内長野・森のがっこう〜木こりとみつける ワクワク野遊び

実施日:2023年2月23日 10:00〜15:00

参加者:未就学児から40代の子育て世代まで 25名

教育NPOから林業家)に転職した、小林健司さんを講師にお招きし、大人とこどもが、みんなでやりたいことにチャレンジする企画を実施。原っぱでの冒険遊びやブランコ作り、焼き芋やお味噌汁づくりのほか、びわの葉を摘んでの「ビワ葉チンキ」づくりなどに取り組みました。また、焚き火を囲みながら、山や森でのお仕事のこと、木々と人の暮らしのつながりについてお話を伺いました。

3.河内地域で活動する団体との交流

実施日:2023年1月23日 10:00〜15:00

参加者:大学生〜社会人 10名

今後、日野だけでなく河内地域全体での取り組みを連携させていくことを目的として、1月には富田林で里山保全の活動を行なっている「富田林の自然を守る会」の活動に合流させていただき、とんど焼きやお餅つきなどを一緒に楽しんだのち、団体どうしの情報交換と、今後の活動に向けた連携について話し合いました。


04-19-01.jpg 04-19-02.jpg 04-19-03.jpg 04-19-04.jpg