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花博自然環境助成事業

令和4年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 公益財団法人金沢子ども科学財団〔石川県〕
事業名 里山の自然を学ぼう~角間の里山自然体験
事業の実施場所 金沢大学地内 金沢大学創立五十周年記念館「角間の里」及びその周辺の里山
事業の実施期間 今回計画 :令和4年4月~令和5年2月 (助成対象期間) (全体計画:令和14年10月~
事業の概要 金沢市内の里山「角間の里」にて、小学3年生から小学6年生までの児童と参加を希望する保護者に対して、季節ごとの自然観察や、スノーシューを履いて雪道を歩くといった体験活動の機会を提供する。
成果の要約

小学3年生から6年生までの児童を対象とし、動植物への理解と保全への意識を高めてもらう目的で、里山を散策しながらの自然観察や工作などの体験活動を行った。自然の中で体験活動する機会が減少していると言われる近年、実際に里山に入り、動植物を見て触れる体験を提供していることに大きなニーズがあり、自然と人間との共生について改めて考えてもらう講座となった。

講師は環境省自然公園指導員の西井武秀氏をお招きし、指導補助員を会場である金沢大学に在籍する大学院生・大学生に依頼した。

(1)秋教室

 秋の里山を散策し、植物の生育環境を実際に観察することで、里山の自然の価値や重要性を学んでもらうことができた。また、気になる植物の葉や実などをその場で採集し、講師や補助員が植物の名前や特徴を教えながら活動することで、参加した児童は植物に対する理解を深めることができた。

「オリジナルの植物ほんもの図鑑」をつくり、完成した図鑑を持ち帰り感想を家庭で話し合うことで、各家庭でも自然と人間の共生について考え、里山保全の意識啓発につなげる契機を提供できた。

(2)冬教室

 冬の里山を散策し、雪に残った動物の痕跡や雪に覆われた植物などを実際に観察した。活動中はウサギやキツネの足跡を観察することができ、動物の痕跡を手がかりに、冬ならではの生態を学んでもらうことができた。

 曲げても折れずにしなやかな木の枝と児童たちが実際に履いたスノーシューの形状が似ている点から、昔から里山で培われてきた知恵が現代にも活用されていることを伝えることができた。

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