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花博自然環境助成事業

平成30年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) コウノトリ湿地ネット〔兵庫県〕
事業名 市民参画型によるコウノトリ飛来状況調査
事業の実施場所 兵庫県豊岡市城崎町今津1362 ハチゴロウの戸島湿地
事業の実施期間 平成30年4月1日~平成31年2月28日
事業の概要 コウノトリ野生復帰が進んでいるが、放鳥若しくは野外繁殖した個体の全国飛来状況の把握、分析はまだできていない。飛来地の特定が困難で、かつ広範囲に移動するため多くの人の観察を要するからだ。現在、研究機関で開発中の、目撃情報を手軽に発信・収集できるシステムを活用して、市民参画による飛来状況調査を行う。
成果の要約

(1)コウノトリ目撃情報収集件数が飛躍的に増加した。
2018年1月から12月までの1年間で寄せられた件数は4,406件、発信者は約200名であった。その後も件数、人数は増え続けている。HPや現地への出張説明会などの積極的な広報活動による成果と言える。集まった目撃情報は、市民による科学データの蓄積であり、生態研究のみならず、これからの生息地づくりや地域活性化にも活用できるので、非常に貴重だ。
(2)各地から情報発信されている人たちとの交流が進んだ。
データ収集は、当然に電話等でのやりとりや現地調査での補完行動を伴うので、必然的に発信者・受信者間の交流が進む。生きたデータとなっている。
宮古島現地調査では海岸の干潟を主な採餌場所としているなど、飛来地域の地理的特徴を知ることができたし、雲南市や長浜市では観察情報が基となり、当会による人工巣塔の設置につながった。
(3)市民の科学力が向上した。
各地の観察者が情報をアプリで送信、受信した事務局はチェックして東大DIASへ送信、HPに公開という作業を毎日操作しているうち、その科学的処理に慣れている自分に気づくこととなった。
コウノトリの情報発信、交流が進むと、話題がコウノトリ限定から自然保護全般や人と自然の共生関係に広がっている。今後のまちづくりへの一助になることが期待される。

時々飛んでいく場所 20181210 強風のため避難 会議の様子 コウノトリ