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花博自然環境助成事業

平成30年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 千葉大学 松戸・柏の葉地区 環境ISO学生委員会〔千葉県〕
事業名 花と緑による住民主体の復興活動の支援
事業の実施場所 雄勝ローズファクトリーガーデン(宮城県石巻市雄勝町字味噌作24-3)
事業の実施期間 平成30年4月〜平成31年2月
事業の概要 東日本大震災により被災した地域で、花と緑による住民主体の復興活動を支援します。被災前の元の町があった場所に、園芸学部としての専門性を生かしながら地域住民や来訪者が集うことができる花と緑に溢れる空間を創造し、地域住民やボランティアとともに維持管理を行います。
成果の要約

2018年度からは移設先の新ガーデンにて活動を開始し、従前のガーデンと比較すると面積が4倍以上となり、これまでよりも広い面積を管理することになりました。移設時が完成ではなく、徐々にボランティアや地元住民の手で「常に作り続けていくようなガーデン」というコンセプトの元で活動を行なっています。

本助成をいただいたことで、多くの学生が現地を訪れることができたため、高齢の方には難しい体力を使う作業(例えば堆肥となる落ち葉を集めてガーデンに撒く作業、真夏や雨の日の作業)を効率的に行うことができました。また、新しいガーデンにて未着手であったヨーロッパの都市をモチーフにした一角では、学生が専門性を活かしてデザインや機能性を考えて、レンガ等を用いて実現するという取り組みも行うことができました。通常の座学で学んだことを、実践的に学ぶ場としても大きな役割を果たしました。助成期間の約1年間で学部生・大学院生・留学生を含み延べ約60人が参加しました。学生時代に雄勝で支援活動をしていたOBOGも20人が、遠くは沖縄や奈良などから参加しています。卒業してからも、雄勝という町やガーデン、そしていつでも暖かく迎えてくれる地元の人たちという魅力が詰まった場所となっているからです。

ガーデンは震災によって荒廃した低平地において唯一、四季折々の花を咲かせて人々に癒しを与える空間として機能しています。このため、地元の方、そして遠方からも多くの人が訪れています。今後、雄勝の町全体が復興するにあたり、ガーデンの重要性が再認識されたことから、低平地の利活用計画「雄勝ガーデンパーク構想」も本格的に始動しています。

今後もガーデンでの活動を続けるとともに、雄勝全体に活動の幅を広げ、地域の方々と一緒に雄勝を盛り上げていけるような活動を行っていきます。

花植え レンガ ハンズオン 集合写真