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花博自然環境助成事業

平成30年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 特定非営利活動法人樹木研究会こうべ〔兵庫県〕
事業名 岡本地区花木名所の保全対策立案
事業の実施場所 神戸市東灘区岡本5丁目5(岡本南公園)、東灘区岡本6丁目(岡本梅林公園)
事業の実施期間 平成30年4月1日~平成31年2月28日
事業の概要 昔から「梅は岡本、桜は吉野、みかん紀の國、栗丹波」と唄われた岡本梅林の復活を願って整備された岡本梅林公園の魅力を更に引き出すための「保全対策」を実施。また平成28年度同助成事業の「岡本南公園の桜保全計画」について、継続中の成果も加え、「岡本地区花木名所の保全対策」としての立案を行う。
成果の要約

1. 岡本梅林公園の梅保全計画立案
岡本梅林の梅の植栽配置が、「偕楽園(茨城県)」「花の文化園(大阪府)」の梅林と比較して、
密に植えられていることが判明した。
また、梅の輪紋病ウィルスにより、梅の品種入手が困難である状況及び「梅の保全」に関する樹木医同士意見交換を行うことで、幅広い知見を得ることができた。
2. 岡本南公園桜保全計画(改訂)の作成
サクラの樹勢回復技能法「新旧主幹切替剪定(強剪定)・菌根菌接種」の実習を行うことで、桜保全手法の全容を把握することが出来た。
3. 4月に茨城県国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所へのクビアカツヤカミキリ聞取調査を実施。関東地区におけるクビアカツヤカミキリ」の被害状況・被害拡散、クビアカツヤカミキリの関する生態情報についての情報を得ることが出来た。                                             
また、6・7月徳島県において被害調査を実施。悪天候のため、昨年に比べて捕獲数は減少したが、晴れ間に交尾4組を含む14匹を1時間弱の間に捕獲。天候によって、クビアカツヤカミキリの羽化が影響を受けていることが、明らかになった。
4. 地元樹木愛護団体との協力
樹木研究会こうべ主催の講演会に、地元梅の愛護団体の方も参加。梅の管理に関する情報交換を行った。なお、平成31年3月3日今度は梅の愛護団体から講演会の案内があり、数名参加する予定。活動を通じて互いの交流を図りつつある。

平成30年4月7日深植土壌改良試験 平成30年5月20日クビアカツヤカミキリ被害報告会 平成30年10月28日強剪定(主幹新旧切替剪定)講習会 平成30年7月22日大阪クビアカツヤカミキリ捕獲平成30年10月28日強剪定(菌根菌接種)講習会 樹木研究会こうべ 平成31年2月23日広田梅林密度調査