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花博自然環境助成事業

平成28年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 日本土壌動物学会〔茨城県〕
事業名 第17回国際土壌動物学会
事業の実施場所 奈良春日野国際フォーラム甍
事業の実施期間 今回計画:平成28年8月~平成28年8月
全体計画:平成25年6月~平成28年8月)
事業の概要 土壌に生息する動物はミミズを始めとして土壌に適応しており、土壌動物学という分野で研究が行われており、4年に一度開催されている土壌動物学の国際会議を、平成28年8月に東アジアで初めて日本で開催する。
成果の要約

参加者数は前回ポルトガル大会の約120名を上回る参加者があり、発表総数も175件と盛会であった。東アジアで初の開催となり、韓国、中国、ベトナムのように従来から参加があった国以外に、タイ、インドネシア、ネパールなど初参加の国が増え、ラウンドテーブルの開催により研究者のネットワークを広げることができた。


一般向け講演会も初の試みであり、わかりやすく重要なテーマを伝える努力を行った結果、参加者の評価は高いものであった。特に、本件研究分野は、土壌の保全を通して農業の持続可能性に資するため、世界的に急速に関心が高まっており、そのことを一般に周知することができた。
このような会議における研究成果の論文発表は、論文集として出版する場合、3年程度かかることが多く、成果を急いで出版したい若手研究者には避けられがちであったが、今回国際誌の出版担当者と交渉することで、3誌にそれぞれ特集号として掲載可能にするとともに、個別に受理が出され、Web上で公開されること、および2誌に関しては出版を行うElsevier社のVirtual Special Issueとして特別にホームページを作成してもらう交渉を行った。その結果、10月末に投稿を締めきり、来年4月までに出版可能とする敏速な審査体制を提供することが可能になった。残る1誌は独立系の雑誌であるが、審査の迅速化は可能となっている。

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