スキップして本文へ

花博自然環境助成事業

平成28年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 生駒高山クラインガルテン村〔奈良県〕
事業名 休耕地の活用・再生を目指す混植農法研究活動
事業の実施場所 生駒市高山町5302-1、5303
事業の実施期間 平成28年4月~平成29年3月
事業の概要 休耕地の借受け、自然農法に近い“混稙農法”による菜園づくりを実践。そこでの収穫物の新たな食材利用法を開発すると共に、参加者に、農業体験・食を通した「自然と人間との共生」につながる「学びの場」を提供し、これら活動成果の情報発信を行う。
成果の要約
  1. 休耕地の借用とその耕起による土づくり作業によって休耕地を再生した。
    地主との良好な関係が生まれ、既に平成26年11月からの借用地600㎡を1,200㎡に拡大出来た。さらに4,300㎡にまで拡大可能な話し合いが成立した。しかし、20年以上の放棄地のため雑草、雑木の除去とぬかるみ(元々稲作用の田圃のため)の回復、地下茎(周辺に広い竹やぶがありその根っこ)の除去に想定以上の手間を要した。加えて酸性土壌のアルカリ化、やせ地回復のための消石灰、施肥(元肥)が必須となったが、農作物栽培のための土づくりが進み野菜の栽培が可能となるまでの休耕地の再生が出来た。
    更に、地形が元々棚田のため区画が小さく、大型耕運機等の導入による耕起が出来ず、地道な手作業に頼るという想定以上の困難を極めた。
  2. 共有農機具の修理・補充と共用小屋の補修が出来た。
    鍬、鎌、スコップなどの小型農器具は原則参加者の個人負担としているが、小型耕運機(2機)、草刈機(1機)は、共同管理・共用としての修理と補充が出来た。また肥料、農機具の保管のための共用小屋も必須の設備で、これらの補修が出来て、農作業の効率化・利便化を図ることが出来た。
  3. 混植農法による一般定番野菜と付加価値野菜づくりへの挑戦を可能とした。本事業の実施期間一年を通して、なす、キュウリ、白菜、大根などのいわゆる一般定番野菜30種類と付加価値野菜22種類合わせて52種類の野菜類の栽培を行った。一方で、農作物栽培の3つの大敵「雑草」「虫」「鳥&動物」との闘いは菜園づくりの労力の実に80%くらいを占め、困難を極める作業で、自然との共生は難しいことも実感した。
    そして、この一年間の活動実績として、上記22種類の付加価値野菜の中から、将来「生駒ブランド野菜」となり得るのではないかと見込める次の5種類の野菜を選んだ。(ルッコラ、パクチ、イタリアンパセリ、きくいも、ヤーコン)
    これら5種類の野菜は、珍しい、あまり栽培されていない、栽培しやすい、一定の収穫量が見込める、おいしく食べられそうなどの点で選んだ。引き続き栽培に挑戦して行く。
  4. 参加者募集と混植農法の広報・PR作戦の展開。
    一般的な菜園づくりではないユニーク性(混植農法による付加価値野菜づくり)を訴求して、我々の菜園づくりへの直接参加者を募集すると共に、休耕地再生・活用の手段としての「混植農法」普及のためのPR活動を展開した。

    ①混植農法セミナー
    記述の通り6,9,2月に3回セミナーを開催した。参加人数は延べ91名となり好評を得た。「混植農法」への興味関心は高く、この農法は今後の普及が期待される。また雑草と害虫との闘いも関心が高く、菜園づくりの苦労の共有が出来た。

    ②ニュースリリースの発行によるマスコミ各社への働きかけ。
    上記3回のセミナーと下記に述べる「料理研究会」開催の参加者の呼びかけを兼ねて本事業の広報・PRとして、先ずはニュースリリースを作成し、奈良県庁の「文化教育記者クラブ」に働きかけた。その結果、毎日新聞と奈良TVの協力が得られ、添付のような記事掲載、放送の実施が出来た。
    また毎日新聞には、セミナーと料理講習会開催の告知の格別の協力を得ることも出来た。

    ③ホームページ(HP)とFaceBook(FB)によるSNSの展開。
    HPとFBを作成し展開した。平成29年3月15日現在ページビュー(リーチ数)5,154件、FSいいね!件数186件となった。ネット上の問合せなどもあり、一定の効果はあったと評価したい。ただし「菜園づくり」というテーマの性質上ネット対象ターゲットとの距離は、如何とも出来なかった点は要反省である。

    ④生駒市の自主学習グループへの参加
    「新しい菜園づくり研究会」の名称で参加した。前項で記述した「フェスタ」への参加と共に、生駒市が発行する広報(生駒市全戸への配布、発行部数約45,000)にセミナー告知として4回の掲載が出来た。セミナー参加者増につながると共に「混植農法」の広報・PRも出来た。

    ⑤付加価値野菜のレシピ開発
    既述したルッコラ、パクチ、イタリアンパセリ、キクイモ、ヤーコンの5種類をメインとした料理研究会を11月に開催した。指導には既述の料理研究家宮武衣充先生を招聘し、一般的な料理教室ではなく、収穫された上記5種類の野菜を如何においしく料理するかというむしろ研究会的「料理講習会」を開催した。参加者は28名となった。
    なお本事業申請には、料理講習会1回の参加者を10名とし、期間中3回(参加者数延べ30名)の講習会開催としていたが、本事業展開の「菜園」での野菜の収穫時期の兼ね合いから、秋の収穫時期が最も良いとの判断から、1回のみの開催とした。参加者は28名と当初計画(30名)通りを達成出来た。

28_37_1.jpg 28_37_2.jpg

28_37_3.jpg 28_37_4.jpg