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花博自然環境助成事業

平成28年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 久保川イーハトーブ自然再生協議会〔岩手県〕
事業名 ビオトープ造成地への植栽事業
事業の実施場所 岩手県ー関市萩荘地域を流れる久保川の上流、約10kmの地域周辺
事業の実施期間 今回計画:平成28年4月~平成29年3月
(全体計画:平成28年4月~平成33年3月)
事業の概要 岩手県一関市を流れる久保川上中流域の里地里山における耕作放棄地に溜池を造成し、その周辺にノハナショウブなどの在来種を植栽すると共に、外来種を抜き取り植生の多様性を保全する。
成果の要約

通年、耕作放棄地を利用した様々な事業(5.実施経過及び内容)を実施し、その活動について地元区長会から地域住民へ周知して頂き、地元新聞に記事を連載する他、ホームページやブログで情報を広く発信することによって、社会へ向けて自然環境を保全することの重要性を伝えることができた。その結果として、地元住民が主体となったセイタカアワダチソウの抜き取り実施、自然保護NPO団体の視察や定期的な企業の環境学習会の実施につながった。地域住民と都市住民が交流する機会も増え、地域おこしに貢献することができたと考えられる。
造成したため池にシナイモツゴを放流、自然繁殖に成功。絶滅危惧種に新たな生息地、避難場所を提供することができた。既存のため池に生息していたウシガエルの防除、個体数の抑え込みにも成功。その結果、既存のため池以外に造成したため池でも在来のカエル、モリアオガエルやツチガエルの生息数が増え、水生甲虫のゲンゴロウが多く確認できた。
侵略的外来植物と共に太陽光を遮るヨモギやススキの抜き取り、落ち葉掻きを行うことによって、植栽した植物の他に土中で休眠していた在来植物(カタクリ、ヤマジノホトトギスなど)の種子の発芽、成長を促すことが出来た。
耕作放棄地に再生された自然を生かした自然観察会、現境教育の場を提供できた。

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