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花博自然環境助成事業

調査研究開発助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 琵琶湖博物館フィールドレポーター 〔滋賀県〕
代表者 代表 椛島 昭紘
事業名 アキアカネの生育数・行動圏についての市民参加型調査
事業の実施場所 滋賀県大津市内(びわ湖バレイとその山麓周辺)
事業の実施期間 平成26年4月5日〜平成27年3月21日
事業の概要 市民参加型の調査によって、滋賀県比良山系におけるアキアカネの生息数調査とマーキング調査を行う。また、マーキング個体についての追跡調査を実施し、その行動圏の解明を目指す。今後の経年調査を見据え、調査範囲と調査方法の検討を合せて行う。
成果の要約

びわ湖バレイの山頂において8月3日にマーキング調査が行われた。調査への参加者は19名であり、この調査を始めて以来の最多人数であった。しかし、山頂での天候は曇りのち霧で、アキアカネの飛来数は少なく、網で捕獲し、翅にサインペンでマーキングができたのは179個体であった。過去5回のマーキング個体数に比べても少ないものであった。

山麓では10月4日に再捕獲調査が行われた。調査への参加者は11名であり、天候は快晴であったが、8月にマーキングした個体を再捕獲することは出来なかった。本調査では山頂からの地形や風の向きなどを考慮し、4箇所で行われた。アキアカネの飛来数が最も多い地点は、山頂から南南西に8km離れた大津市伊香立周辺の水田付近であることが明らかとなった。

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