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花博自然環境助成事業

平成26年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 郡山城跡「桜守の会」〔奈良県〕
代表者 会長 山下 正樹
事業名 郡山城跡の桜を後世に引き継ぐ市民プロジェクト
事業の実施場所 奈良県大和郡山市 郡山城史跡一帯
事業の実施期間 1、平成26年6月~12月「郡山城跡の桜」基本台帳作成 Bブロック147本分
*調査作業日数7日、69名参加
2、平成27年1月~2月 枯れた幹や枝、病気の幹、枝の切り落とし処置及び樹木の保護、育成、保全作業を実施
*作業日数3日 27名参加
3、平成26年10月4日(土)「郡山城跡の桜・公開治療」実施 造園関係者等33名参加(国際花と緑の博覧会記念協会・支援事業)
事業の概要 「日本さくら名所100選」に選ばれている市民の財産である「郡山城跡の桜」を後世に引き継ぐために、樹木医、造園関係者、市民、行政が協働して樹木の保護、育成、治療を施し、桜の樹木台帳を作成して管理する。
成果の要約
  1. 郡山城跡の桜「公開治療イベント」
    大和郡山市民の財産である「日本さくら名所100選」に選ばれている「郡山城跡の桜」は、財団法人・柳沢文庫等が所有者で、大和郡山市役所・都市計画課が管理している。しかし、毎年1回の消毒作業程度のみで樹木の手入れ管理等をほとんど行なっていないのが現状である。市民と行政の協働により「郡山城跡の桜」管理体制(育成、保護、治療等)の確立を目指すことの一環として「公開イベント」を実施した。
    「郡山城跡の桜」の現状は、桜の数を誇ろうと密植したこと、有名な「桜切るバカ、梅切らぬバカ」という誤った認識により、必要な手入れを阻んだ行為が、桜の衰退の原因となっている。適正な剪定で通気性・日照を確保する。また、桜は病気に弱く、傷口が腐朽菌の侵入門戸となる。健全な城跡の桜の保全には、市民と関係する行政との連携は不可欠である。今回、桜の健康診断作業方法や桜の治療作業等を「公開イベント」で実施することにより、関係者および市民に桜の正しい知識と剪定・整枝技術を普及させることが出来た。
  2. Bブロック桜木147本の基本台帳資料調査 樹木の健康診断 予定通り実施。
  3. 桜樹の枯れ枝処置、腐朽部分への薬剤塗布等外科的処置 予定通り実施。

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腐朽部除去状況

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主幹腐朽部状態の説明

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参加者に土壌改良を体験してもらう