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花博自然環境助成事業

平成25年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 特定非営利活動法人 山の自然学クラブ 〔東京都〕
代表者 理事長 大蔵 喜福
事業名 北上南部の自然を活用するための現地見学会の実施
事業の実施場所 南三陸、北上南部地域(特に石巻市、気仙沼市を中心とする)
事業の実施期間 平成25年4月~平成26年2月
事業の概要 北上南部・南三陸地域において「三陸復興国立公園(仮称)」構想を視野に入れた現地見学会を企画・実施する。地域の自然に根ざした生活再建、伝統産業の視点を多く組み込んで復興にも寄与する。前年より連携が可能となった地元団体と共催・協働し、復旧状況に応じた内容で実施する。
成果の要約

2011年から2012年の活動を通じていくつかの現地団体と信頼ある協力関係を構築することができたため2013年はできるだけ現地のみなさんや団体に協力する形での活動とした。石巻市での現地活動では宮城県七ヶ宿町の特定非営利活動法人水守の郷・七ヶ宿、石巻市北上町十三浜地区の自治会のみなさんなどと連携し、日本工学院八王子専門学校の建築設計科教員などと協働で活動した。現地の地形と寺社や氏神さまの位置関係の調査などを行い、地形模型を使って今後の移転先の検討をするとともに、建築による支援などを実施。復興支援事業として、おもに地産材の建築への活用などを考え実践する活動も行った。

気仙沼市では一般社団法人菅原フォーユー、気仙沼市の海べの森をつくろう会、ネットワークオレンジ など地元団体と協力しながら地域資源の掘り起こしや起業支援、観察スポットの開拓などに取り組んだ。

来年以降もこれらの団体へ協力して活動を継続、発展させたい。

気仙沼地区では2013年4月に (1)講師による見学スポットの指定・提案 (2)当会スタッフによる、数回の現地調査の実施 (3)エクスカーションの実施  という手順で、地質観察ツアーを1回実施した。当会が全体企画した中で、地域の方に参加してもらう日帰り実施を1日企画、その日を地元の「海べの森をつくろう会」と共催として、地域参加者の募集、バスや車の手配などを担当してもらった。このような観察会や地域の情報の掘り起こしにたいへん意義のあることを理解して頂き、以降の現地活動の方向性を見いだすことができたようであり、その後も現地での活動へ協力している。

一方、首都圏からの参加者や、東京で活動の後方支援をする専門学校学生については震災後初めて現地へ行く方、現地へは行ったことのない方の参加も多くあり、活動を通じて被災地の様子を直接肌で感じたり、足を運ばなくても活動することができ、その点の意義も大きかった。

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