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花博自然環境助成事業

平成25年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) ユウパリコザクラの会〔北海道〕
代表者 代表 藤井 純一
事業名 夕張岳における防鹿柵を用いたエゾシカ被害対策
事業の実施場所 夕張岳ヒュッテ及び夕張岳(北海道夕張市)
事業の実施期間 平成25年4月~平成26年3月
事業の概要 希少な高山植物が数多く育成する夕張岳において、エゾシカによる食害・踏み荒らしの被害から特に希少な高山植物を保護するために防鹿柵を設置し、エゾジカ影響把握のために防鹿柵内外の植生調査を継続的に実施する。
成果の要約

夕張岳において特に希少な高山植物が生育する植生に簡易防鹿柵を4基設置し、撤去するまで適正な状態を維持することができた。これにより、シカによる採食や踏み荒らしの被害から防ぐことができ、なおかつシカによる高山植物群落への影響を把握するための植生モニタリングの調査データを蓄積することができた。

植生モニタリング調査の結果からは、柵の内外で種組成や植被率に差は認められなかったが、長期的な変化を把握するための重要な情報である。今後もデータを蓄積していくことで、シカによる高山植物群落への影響を長期的な面からも把握することができる。
簡易防鹿柵の継続的な設置が実現できたことにより、本事業の目的である夕張岳の美しい自然を次世代に継承している。さらに、当会25周年記念誌(平成26年5月発行予定)において本事業について紹介し、全国へ夕張岳が直面している問題について紹介するほか、平成26年5月17日に日本山岳遺産認定の報告会において簡易防鹿柵によるエゾシカ被害対策について市民へ紹介する予定である。

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