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花博自然環境助成事業

平成23年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 財団法人 旭川市公園緑地協会〔北海道〕
代表者 理事長 道塚 重孝
事業名 旭川市蛇紋岩地帯の植物の調査研究
事業の実施場所 旭川市の蛇紋岩地帯  神居古潭、神居山地、江丹別、嵐山及び嵐山公園(北邦野草園)等
事業の実施期間 平成23年4月~平成24年3月
事業の概要 平成22年度の取り組みを継続し、野草園(植物園)としての特性を生かし、日本有数の蛇紋岩地帯である雄大な自然を調査研究する。その成果を市民に還流し、自然と人間の共生への意義、自然に対するロマンを共有し、より良い未来のかけはしとなるための事業。
成果の要約
  • 本蛇紋岩地帯全域での調査研究は、植物分類学及び地理学・生態学上極めて重要であった。蛇紋岩植物12分類群をはじめ、多くの貴重な植物の分布生育を確認した。
  • 本事業で採取した植物がタイプ標本となり、旭川市産の新種の蛇紋岩植物が明らかになった。専門家(国立科学博物館:門田裕一博士)により論文発表された。
    □和名:カムイレイジンソウ
    □学名:Aconitum asahikawaense Kadota
    □専門誌:植物研究雑誌87巻1号(2012/2)
  • 作成したさく葉標本は、今後の植物学を進める上での重要な基礎資料として活用することができる。
    ○ 観察会を10回実施、蛇紋岩地でも行い、大変好評であった。
    ○ 事業成果の報告会に310名という多数の参加があり、理解していただくことができた。
    ○ 調査の成果については、大型ショッピングセンターでパネル展示を行い好評であった。
  • 調査の研究成果を観察会や報告会で市民に還流し、地域の自然から生命や科学を学ぶ姿勢を育み、自然と人間の共生を啓発する一助となった。
  • 調査結果を地域学習の素材とし、理科の授業やフィールド巡検等の学校 教育、生涯教育などの場で生きた教材として活用することができた。
    ○ 小中高学校の理科、総合学習、野外学習等での解説
    ○ 大学の調査研究の協力

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