スキップして本文へ

花博自然環境助成事業

平成23年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 伊予農希少植物群保全プロジェクトチーム〔愛媛県〕
代表者 代表 玉井 修二
事業名 和気浜公園整備公共工事に伴う希少野生動植物保全活動
事業の実施場所 松山市和気町2丁目
事業の実施期間 平成23年4月~平成24年3月
事業の概要 松山市にある和気浜後背湿地を埋め立て、公園を整備する公共工事が行われることになった。この湿地には、希少野生動植物が生息しているため、湿地に保存ゾーンを作り、希少種を保全しようとする活動である。
成果の要約
  1. 希少植物の多年草は、株を堀り上げ、一時避難地の河川加口と、高校で保全し、工事完成後に保全ゾーンに移植した。
  2. 希少植物の一年草と二年草は種子を採取、または株を堀り上げ、近傍の避難地と小学校、高校で育苗、工事完成後、保全ゾーンに移植した。
  3. メダカは採取し、小学校や高校、短期大学に一時避難させ、工事完成後、保全ゾーンに再放流した。
  4. 希少種の貝は近傍の避難地で保全し、工事完成後、保全ゾーンに移入した。
  5. 移植後は、保全ゾーンの水位、水温、塩分濃度などの生育条件をモニタリングした。
  6. 保全ゾーンの環境整備活動を定期的に行い、移植種が将来的に群落の一員となるよう自立を促した。
  7. 小中学校や高校、公民館に啓発ポスターを配布し、保全ゾーンには啓発看板を設置し、終わりのない管理体制を地元に引き継ぐための自然保護の先進事例として、啓発活動を展開した。

23_13_02.jpg
希少種の移植

23_13_01.jpg
小学生によるメダカの再放流

23_13_03.jpg
保全ゾーンのモニタリング結果(塩分濃度と水温・気温)

23_13_04.jpg
作成した啓発ポスター

23_13_05.jpg
保全ゾーンの環境整備活動