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花博自然環境助成事業

平成22年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 全国セミの抜け殻しらべ〔埼玉県〕
代表者 会長 田邉 貞幸
事業名 セミの抜け殻しらべ 市民ネット
事業の実施場所 日本全国
事業の実施期間 平成22年4月~平成23年3月
事業の概要 セミの分布の変化と環境変化との関係の調査と、一般市民に身近な自然とその変化に気づいてもらうことを目的に、全国の多くの国民と共に統一された手順でセミの抜け殻の採取・集計を実施し、「セミの全国分布実態」を把握する。
成果の要約
  1. 関西から関東までの広い範囲で調査ができたことで、有意義な調査結果を得ることができた。
  2. 首都圏と関西圏の結果を比較すると、首都圏での最優先種はアブラゼミであり、首都圏で集められた抜け殻の72%以上を占めている。また、アブラゼミに続いて、ミンミンゼミ・ニイニイゼミ・ツクツクボウシがそれぞれ9.8%・9.4%・7.7%採取された。一方、関西圏では、アブラゼミ・クマゼミがそれぞれ50.4%・46%採取され、その他の種類のセミはごくわずかしか採取されなかった。首都圏関西圏の都市公園に生息するセミの種類にかなり差があることが確認できた。
  3. また、セミの種類によって生息しやすい自然環境が異なることや、自然環境の変化などに影響されてセミの種構成が変化してくる可能性を示唆するデータが得られ、今度とも継続して調査することの重要性を確認できた。
  4. 調査報告書を作成し、いろいろなイベントにおいて、当団体の具体的な活動成果を示しながら、セミの抜け殻しらべを紹介することができた。