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花博自然環境助成事業

平成22年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 財団法人 旭川市公園緑地協会〔北海道〕
代表者 理事長 山脇 兼治
事業名 旭川市蛇紋岩地帯の植物の調査研究
事業の実施場所 旭川市の蛇紋岩地帯
事業の実施期間 平成22年4月~平成23年3月
事業の概要 野草園(植物園)としての特性を生かし、日本有数の蛇紋岩地帯である地域の雄大な自然を調査研究する。その成果を市民に還流し、「自然と人間との共生」への意識を一層高め、自然に対するロマンを共有し、未来につなげるための事業。
成果の要約
  1. 本蛇紋岩地帯全域での調査において、蛇紋岩植物7分類群をはじめ、多くの貴重な植物の分布生育を確認した。
  2. 本蛇紋岩地に自生するサイハイゴケAsterella gracilisは、日本の超塩基性岩地にきわめて稀に産する貴重なコケ植物である。
  3. さく葉標本を700点作成し、整理した。作成した標本は、今後の植物学を進める上で、重要な基礎資料として活用することができる。
  4. 調査研究の成果を観察会や報告会で市民に還流し、地域の自然から生命や科学を学ぶ姿勢を育み、「自然と人間との共生」を啓発する一助となった。
  5. 調査結果を地域学習の素材とし、高校の理科の授業やフィールド巡検等の学校教育、生涯教育などの場で、生きた教材として活用することができた。

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