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花博自然環境助成事業

平成21年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 熊本グリーンヘルパーの会〔熊本県〕
事業名 菜の花プロジェクト「聾学校の子供たちと共に!」
事業の実施場所 熊本県立熊本聾学校
事業の実施期間 平成21年4月~平成22年3月
事業の概要 菜の花プロジェクトは、春5月のナタネの収穫からスタートし、夏、その後作としてさつまいもを植える。秋にはさつまいもを掘り、春に搾ったナタネ油でイモ天に揚げ、収穫祭を行う。また、ナタネを植えつけ、冬の活動に入り、菜の花いっぱいの早春3月を迎えてプロジェクトの1年を締めくくる。
成果の要約

耕転機で能率向上
花博記念協会の助成を受けて購入した耕転機は、畑の耕起、畝立て作業等の能率向上に大いに活躍した。協同作業を行った子どもたちも興味津々で、グリーンヘルパーの手助けを受けながら、熱心に作業を行った。今後の環境緑化推進の諸活動にも活用を検討している。

自然の驚異に学ぶ
平成21年1月頃から、元来寒さに強く厳寒下でもぐんぐん生長するナタネの葉を、ヒヨドリが集まって食い荒らしてしまうようになった。子どもたちが休み時間にヒヨドリを追い払ったり、グリーンヘルパーがテグスを張るなど防鳥の工夫を行ったが、効果がなく、茎までも食い尽くされてしまったかのように見えた。
ところが、残った株の周りに肥料を播き中耕をし、寒さの中、水をかけてみると、1週間後には発芽が見られた。その後も順調に生長し、やがて畑に緑がよみがえり、5月には、例年の半分に満たないものの、収穫を得ることができた。聾学校で学ぶ子どもたちは、自然の驚異とともに厳しさをも体感し、植物の生命力・再生力や強靭さに触れることで大きな教訓を得たものと思う。

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