スキップして本文へ

花博自然環境助成事業

平成21年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) (社)ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部〔大阪府〕
事業名 ランドスケープデザイン学生設計競技2009
事業の実施場所 泉北ニュータウンの一部と隣接農地(合計約10ha)
事業の実施期間 平成21年6月~平成22年3月
事業の概要 本設計競技は、造園や建築を学ぶ学生に対して、都市の緑やオープンスペースに対する計画提案の場を提供し、次代を担う学生の斬新な発想によって緑と潤い溢れる街づくりのための提案が行われることにより、当分野の今後の発展に寄与するとともに学生と社会との交流の場のひとつとなることを目的としています。
成果の要約

本年度は「農の風景」をテーマとして泉北ニュータウン泉ヶ丘地区の一部と隣接する農地の合計約10haを対象地として募集を行ったところ、15点の応募がありました。これらに対し、一次・二次の二段階方式による選考委員会を開催し、最優秀賞1点、優秀賞2点、佳作3点の計6点を選定しました。選考にあたっては、一次審査を通過した応募者に対してプレゼンテーションの場を与え、そこでのプレゼンテーション、質疑応答の内容についても審査対象としました。

表彰式は、12月14日に新大阪メルパルクホールで催された緑の5団体年末交流会において執り行い、選考委員の先生方や造園・建築に関わる社会人の方を交えた意見交換を行いました。

本学生設計競技は、平成13年以降、今回で9回目を迎えましたが、その間、設計競技の内容の充実とともに関係分野の大学、専門学校、高校における認知度も高まり、当分野では恒例の競技となりつつあります。またそれに伴い、応募作品のレベルも年々向上し、課題の難易度が高すぎたかと懸念された本年においても、実行委員会側の予想をうらぎる作品が数多く集まり、当分野全般の技術向上に貢献できているのではないかと考えています。

本年度の学生設計競技は、日本造園学会関西支部との共催で行いました。これは、競技内容充実を図るとともに、本競技をさらに全国レベルのものとすること、また、学会と企業と学生が交流できる場を生み出すことを目的としていました。その試みとして、造園学会支部総会においてプレゼンテーションすることを選考課題のひとつとしましたが、応募者は提出した作品について自らの言葉で説明する機会を得ることができ、また造園分野の諸先生方の意見を頂戴することができたことは、学生にとってまたとない経験であり、非常に有意義であったと考えています。

22_10_01.jpg

関連成果物(公表した論文、活動の写真等)

  • 「ランドスケープデザイン」第68号:マルモ出版
  • 「ランドスケープ関西」(2009年11月30日(秋号)):ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部
  • 「日本造園学会誌 ランドスケープ研究」vol73.No.4:日本造園学会