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花博自然環境助成事業

平成18年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) 中越震災みどり復興ワークキャンプ実行委員会〔東京都〕
事業名 中越震災みどり復興ワークキャンプ
事業の実施場所 首都圏及び新潟中越地方
事業の実施期間 今回計画:平成19年4月~平成20年3月(助成対象期間)
(全体計画:平成16年12月~平成20年3月)
事業の概要 平成16年10月に起きた中越地震の被災地、とりわけ中山間の復興と活性化に対して、美しいランドスケープの保全と再構築という視点から環境整備、空間整備および地域資源の活用計画など現地で、地元の人々と共に活動を進めながらハード・ソフト両面の検討を進めている。
成果の要約

現地の様子を定期的に見学し、地元行政や地元造園家との意見交換を通じ、現地の状況把握を行った。そして、震災復旧から復興へ向けての計画を検討してきた。平成18年度における成果は大きく3つあげることができる。

【「中越震災みどり復興プラン ‘06夏」復興プラン骨子の作成】
平成17年5月から1年間にわたる活動の中で話し合われてきた内容をふまえ、震災前のように緑豊かな空間で生活を送るために中越地域内でできる「みどりによる復興」のアイデアをまとめた。復興プラン骨子にあげたプランの中から、地域に根ざした復興となるよう、具体化できるものを選び、地元の方々と共に実現化を図っていくものである。

【シンポジウム「緑が護る・緑を守る」の開催】
中越震災復興の姿が今後の日本における中山間地再生のモデルとなるよう、国土管理の重要な視点のひとつであり、我々の視点でもある「ランドスケープ」からみどりによる震災復興について広く発信した。シンポジウム当日は県内外から350名以上が集まり、基調講演・パネルディスカッションと「復旧から復興へ~ランドスケープからの提案(長岡宣言)」と題した大会宣言を行った。その他、現地見学、意見交換などのプログラムを通して復興具体化の第一歩となる山古志・油夫ゾーンの再生について議論した。

【山古志フィールドミュージアム構想(油夫ゾーン)】
山古志の美しい景観と住民の健全な暮らしを取り戻すための提案として「山古志フィールドミュージアム構想(油夫ゾーン)」の提案を行った。地域資源を活かし、自然観察・体験フィールドとすることにより、都市との交流を図る。この構想は、全国の中山間地再生モデルのみならず中越地域でのモデルとし、地元行政及び住民、教育機関と連携をとりながら、地域に適したかたちで具体化を進め、復興の足がかりとするものである。

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