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花博自然環境助成事業

平成18年度助成事業 成果概要の報告

団体名(所在地) みちのく植物研究会〔秋田県〕
事業名 秋田県男鹿半島植物総合調査
事業の実施場所 主に秋田県男鹿半島、青森県津軽半島、青森県下北半島、北海道
事業の概要 男鹿半島の植生と植物相はほとんど未知である(纏まった報告書がない)。国定公園と言えども特別保護地区が極端に少ない。極めて自然度の高い区域をさらに拡大しなければならない。調査報告書をつくって訴える。エンレイソウ属は男鹿を舞台に妙な振る舞いをしている。他との比較関連からエンレイソウ属を根本から見直す。いまその段階にある。
成果の要約

平成18年度 事業実施計画書通りである。成果は予想以上であった。具体的には以下の通り。

1)「男鹿半島脇本城跡 植物相・植生調査報告書」を纏めた。まもなく発刊される(後ほど送付)。このなかでは新北限のコバノイシカグマなどのシダ植物が多数でた。謎のエンレイソウ属があり、これらは特筆に値する。

本年3月に正式に「トガアザミ」が学会より発表され、国際植物命名規約により公認された(後ほど論文送付)。男鹿半島固有種。

他にミミナグサ属、ヤブマオ属、オオシケシダ属、メシダ類、イネ科に新分類群とおもわれるものがある。ムカシヨモギ属にも問題がある。これらは後ほど写真で送付する。

その他、エゾアオイスミレ、男鹿にはないと思われていたショウジョウバカマなどがみつかった。

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ユリ科

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スナビキソウ(白)、
ハマエンドウ(青紫)

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なぞの男鹿のErigelon L.

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男鹿新産エゾアオイスミレ

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男鹿のスプリング・エフェメラル(一部)