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第4回 高校生のための生き物調査体験ツアーin台湾 2019年 実施報告

第4回 高校生のための生き物調査体験ツアーin台湾 2019年 実施報告

概要

2019年8月2日(水)~2019年8月8日(木)6泊7日の日程で台北市立動物園および東眼山自然教育センター周辺を観察フィールドにした「高校生のための生き物調査体験ツアーin台湾」を実施しました。
日本からの参加高校生20名と台湾からの参加高校生20名、計40名の高校生が、兵庫県立人と自然の博物館と台北市立動物園の研究者と一緒に亜熱帯地方に生息する台湾の生き物の調査方法などを学びました。高校生たちは、生き物に対する多くの知識を得ただけでなく、不慣れな環境に身を置いたことで得られた精神的なたくましさや海外の高校生と交流する際の語学力向上の自覚など、普段体験できない経験をし、帰国しました。
2019年のツアーで実施した活動の中から、主なものをご紹介します。

事前・事後学習会


例年本番前後には兵庫県の県立人と自然の博物館にて学習会を行っています。事前学習会では注意事項の周知、参加者の自己紹介、収蔵庫の見学を行いました。事後学習会ではツアーで観察した生き物の中で特に興味があった生き物ごとに班になり、研究員指導の下、標本・書籍・論文などから情報収集をしました。学習会の最後には結果をまとめ、発表しました。

キノボリトカゲの食性調査


事前に捕獲しておいたキノボリトカゲの口にスポイトを入れて生理食塩水を一度胃に流し込んだ後、その水をもう一度スポイトで吸い取ることでトカゲを殺傷することなく胃の内容物を取り出し、その食性を解明する調査を経験しました。

日中の観察


日中の観察では甲虫やトンボなどの昆虫類、南国の果物やマングローブや巨大なシダなどの植物といった、日本では見ることのできない生き物を多く観察することができました。

鳥類観察


台湾の総面積は日本の約10分の1ですが、面積に対してはるかに多くの鳥類が生息していることが知られています。第4回ツアーでは朝の鳥類観察のほか、関渡自然公園では広大な湿地に住む水鳥を観察しました。観察しながら専門家の解説を受け、様々な鳥類の行動と生態的意義を実地で学ぶことができました。

夜間の観察


東眼山にてライトトラップに集まってきた様々な昆虫を観察しました。また、ライトで照らしながら遊歩道を歩き、夜行性のカエルやヘビなどを観察しました。

コウモリトラップの設置とコウモリの観察


コウモリの通り道に楽器のハープによく似たトラップを仕掛け、夜間に引っかかって落下するコウモリを捕獲しました。その後、捕獲したコウモリを対象に、体長の測定などの実習を行いました。

台北市内見学


国立故宮博物院、公館夜市を訪れ、台湾の歴史・文化にも触れました。国立故宮博物院では有名な翠玉白菜のほか、共催の台北市立動物園による特別展を動物園職員から直接説明を受けながら観覧しました。また、現地参加者の案内で、国立台湾大学近くの公館夜市を散策し、臭豆腐、猪血餅などの台湾の味も体験しました。

参加者同士の交流


現地での見たことのない生き物との遭遇に加え、異国での生活や交流においても、日々、大きな刺激を受けていることが感じられました。また、このツアーに参加したことで、同じ志を持つ友人がでたことに、大きな喜びを感じていることが、帰国後の彼らの笑顔から伝わってきました。