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花の万博30周年記念フォーラム「新しい緑のあり方を探る」を開催しました

花の万博30周年記念フォーラム「新しい緑のあり方を探る」を開催しました

花の万博30周年記念フォーラム「新しい緑のあり方を探る」を、下記の内容で開催しました。

主催

公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会

共催

大阪府・大阪都市公園協議会

催事概要

 花の万博の理念である「自然と人間との共生」をテーマに、異常気象の進行やコロナ禍で生活が変容する中で、自然と人間の関わり方について、公園行政、パークマネージメント、緑化技術の三つの分野からの有識者の講演を基に、今後の道筋について議論を行いました。
 まず、国土交通省の五十嵐様より、1990年の花の万博から2027年開催予定の横浜国際園芸博覧会までの国際園芸博覧会の潮流、ニューノーマルパークライフにおける公園の果たす役割についてお話いただき、国土交通省が掲げるグリーンインフラの推進については「教育」や「福祉」と同列のシステムとなることを理想とした上で、暮らしの中に身近にあるものでは鉢植え一つでも該当すると述べられました。
 次に、大和リース株式会社の堀越様は、鶴見緑地、泉南ロングパーク、大阪城公園の事例をもとに民間企業が進める公園運営の展望について、その場所のポテンシャルを生かした事業スキームや官、民、地域の役割分担と協力体制の重要性について述べられました。
 最後に、一般社団法人グリーンインフラ総研の木田様より、1990年の花の万博における緑化技術の進歩やその成果、近年進行する異常気象、自然災害や生物多様性の保全に対して、緑化技術、グリーンインフラの果たす役割についてお話いただき、緑化技術からはじまる「緑のまちづくり」や緑の「存在価値」から「利用価値」への転換について、最新事例をご紹介いただきました。
 総評として、神戸女子大学の梶木様からは、シンポジウムを通してキーワードとして出た「グリーンインフラ」という概念が、地域の活性化、環境保全、防災・減災等の課題に向けての取り組みをリンクさせ、様々な社会課題の解決に寄与する可能性について言及されました。
 また、ご自身の専門から、子どもの遊び環境の現状やプレーカーを使った東日本大震災、熊本地震等の被災地での子どもの遊びを通じた心のケアの取り組みと今後の展望について、述べられました。

日時

令和3年1月22日(金)13:00~16:00

講演者

国土交通省都市局公園緑地・景観課長 五十嵐 康之
大和リース株式会社執行役員大阪本店長 堀越 良一
(一社)グリーンインフラ総研代表理事 木田 幸男

コーディネータ―

神戸女子大学教授 梶木典子

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