花博自然環境助成事業

１．自前で同定できる体制の確保
本会スタッフを千葉県立中央博物館の市民研究員として登録し、原田浩氏（日本地衣学会会長）の系統的な指導を受けることで、地元で地衣類の同定を行える人材を育成することができた。

２．周辺地域における特異性の確認
大町市内の地衣類を広範に調査したが、高山性地衣類は確認できず、「冷風の丘」の地衣類の特異性を確認することができた。
あわせて、生育原因を明らかにするために必要なフロラの調査と大町市内の地衣類相をデータとして残すことができた。

３．全国的な調査に向けた協力関係づくり
全国風穴サミットin東京において報告し、風穴地の地衣類の貴重さを紹介することで、各地の風穴地で活動する友誼団体からの関心を引き寄せて、他地域との比較調査が可能になった。今後の全国的な調査に道を拓いた。