調査研究開発助成事業 成果概要の報告
| 団体名（所在地） | 日本シダの会〔千葉県〕 |
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| 代表者 | 会長 佐橋 紀男 |
| 事業名 | 日本産シダ植物分布状況変遷のモニタリング調査 |
| 事業の実施場所 | 日本全国 |
| 事業の実施期間 | 平成26年4月1日～平成27年3月31日 |
| 事業の概要 | 最新の分類見解に基づいて、日本産の全てのシダ植物の種（約1000分類群）の分布調査を行う。(A)潜在分布[=これまでに知られる全ての分布]、(B)現在の分布の2つの分布図を、全種について2次メッシュ単位で作成する。 |
| 成果の要約 | 全国規模の植物分布調査はノンプロフェッショナルのナチュラリストらに頼ることが大きい。その際にはわかりやすい調査マニュアルの整備、確実な組織作り、確実な連絡体制の整備などが重要である。平成25年度は上半期でそのような体制の構築を完了し、予測した通り多数の新分布標本が収集されている。新規収集された標本をデータベース化して解析したところ、従来の記録と比較して大幅に分布が見直されるものが多数判明している。 本調査は平成25年度から継続して行われ、945種について「分布図草案」の配布が完了した。Chritstenhuszら(2011)の分類体系で前半に置かれた科（ヒカゲノカズラ科～シシガシラ科）について最新版の分布図の描画が完了しており、2016年度に刊行予定の『日本産シダ植物標準図鑑』第1巻に分布図を掲載する予定である。これにより、研究の成果を目に見える形で公表できるものと考えている。
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